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【生まれ持った才能を生かす】あえて楽譜は後回し!大好きな「夏祭り」をマリンバで弾けるようになるのが目標!

「なんで先生は何でもすぐに曲を弾けるの?」
祐天寺リトミック教室に通って3年になる生徒様からいつも聞かれることです^^

6歳になったK君は、リズム感、音感はもちろん、一つ一つの楽器の奏法技術も高く、先生の真似っ子も凄く上手ですが、まだ楽譜の読み方だけは教えていなく、好きな曲があってもドラムセットや小物楽器でリズムを奏でることはできますが、マリンバなどでメロディを奏でるということはまだできませんでした。

そこで!早速楽譜を読めるように・・・と思ったのですが、記憶力や音感があり耳も凄く良い事から、先生が弾いた場所を記憶して、何度も模範しながら場所と音を覚えていく方法で曲をマスターさせてみよう!と初の試みで一曲教えてみることになりました!

楽譜を読めるようにするのが先のように感じますが、せっかく良い記憶力と音感がありますので才能を生かしていざチャレンジ!

私たち音楽家は演奏したり音楽を聴く際に、頭の中では「ドレミ~」などの階名が浮かんだり、あるいは楽譜が浮かび上がってきますよね?
K君はまだ楽譜を読んだことがありません。
先生が奏でる音って、K君の頭の中ではどんな感じに見えるの?と聞くと、「この音は三角形で紫色!こっちの音はピンク!あと、高い音は細い線みたいな感じ!」と色や形で音が見えるとのこと・・・!

生まれ持った素晴らしい才能を生かし、早速「夏祭り」を練習してみることに!
楽譜は読めなくとも耳が良いので、練習中に音を間違えてしまってもすぐに気が付き直すことができます◎

「あーまた間違えた、黄色じゃなくて水色の音を弾いちゃった・・・」と音ミスを修正するK君。

この感覚には実は名前があり、「共感覚」と言います。
共感覚を持つ人は、文字や音が色で見えたり、匂いが形に見えたりするんだとか!

共感覚は、生まれた瞬間はだれもが持っているもので、脳が成長していくにつれて共感覚は失っていきます。
稀にその感覚が成長しても残っているという人が「共感覚」の持ち主であり、努力や技術力ではカバーしきれないほどの素晴らしい芸術的才能を持っていると言われています◎


きっとK君には特別な才能があるのでしょう!

(注)これはK君に限ったものではございません。皆さまのお子様達にも様々な特別な才能や特性があったりします(大人になると多くケースで失ってしまう感覚でもあります)。「共感覚」は数値や文字が色や匂いで感じられたり、場合によっては音が色は見えないものの、線形の模様に感じられる方もいます。また「明晰夢」といって、夢を自在に操れ、さらには夢の中で経験や考え事ができる(できてしまう)お子様もいたりします。(なお、大人になってもその感覚を有しているスタッフと講師が在籍しており、お子様のことをより理解しレッスンをすることができております)
しかしながら、こういった感覚があればよいとか評価に捉えるものではなく、あくまでもレッスンではそれらの個性としてお子様の成長につなげていくシーンの一例として記事にさせていただいております。

その為、習得が早いうえに楽譜を読む時間が省略できるので、1回のレッスンわずか40分で「夏祭り」のサビを見事習得!

弾けるようになると先生も嬉しいですが、K君本人が一番うれしかったと思います!
次回のレッスンからは、K君にメロディを弾いてもらい、講師はそのメロディに合わせて伴奏をつけてアンサンブルが出来たらいいな・・・と思います!

「なんで先生は何でもすぐに曲を弾けるの?」
K君は今も疑問に思っているかもしれませんが、いつかK君もみんなにそう聞かれるようになるでしょう・・・!

講師:佐藤

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